野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

医療

【書評】感染症の世界史:賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ

コロナウイルス感染症について、様々な意見が出ています。 正直まだまだ分からないことが多く、確実なことは何もありません。 抗体検査、抗原検査、PCR検査など様々な検査方法がありますが、精度もまだ高くありませんし、どのように使うかは目的によります。…

【医療】抗体検査という徴兵は許されるのか

イギリスやイタリアで、コロナウイルスの抗体検査を導入というニュースが出てきました。 www.nytimes.com www.theguardian.com 「一度感染した人は抗体を持っている。だから再感染しない。だからこういう医療者を集めて現場に投入しよう」という趣旨です。 …

やっぱり医師の経済的自立は大切だと感じたコロナ騒動

コロナウイルス、かなりパニックの事態に発展しています。 検査ができない時代だったら、「なんか最近ひどい風邪がはやっているね」で終わった程度の重症度・感染力です。 で、この騒動に拍車をかける出来事がありました。 ①感染症の専門家である岩田健太郎…

20-30代の勤務医向け③:お金の勉強

臨床の勉強はもちろん大切ですが、お金の勉強も並行して若いうちにやった方がいいです。特に、資産形成においては時間が価値を持ちます。 効果が出るまでに時間がかかるので、早期介入を行いましょう。 考えることは3つです。 ①何歳まで、②いくらの資産所得…

勤務医は趣味で医者をすることを目指そう

勤務医受難の時代に私がオススメする方法、それは「趣味で医者をする」ことを目指すものです。 決して収入を追い求めないわけではありません。期待しないことが大切です。 医師としてやりたいこと、目指したいことを考えたとき、収入という変数を外すことが…

ベテラン勤務医はどこで働くのか

ベテラン医師の働き方 ①医師不足地域の勤務医 ②教育者としての生き残りは難しい ③開業医 以前述べたように、勤務医の競争は激化します。 勤務医に生産性、つまりどれだけ診療報酬で稼ぐか、を求められる時代になってしまうと、ベテラン医師の行き先はなくな…

20-30代の勤務医向け②:愚痴るのは絶対にやめるべき3つの理由

①フォロワーが離れていく ②成長のチャンスを失っている ③無駄に感情がブレる 昨日は未来の話をしましたが、今日は現在の話。 医学の勉強をするのはもちろん大切ですが、それと同じくらい大切なのが成長マインドセットを身につけること。 一番まず気をつけて…

20-30代の勤務医向け①:やりたいことの優先順位をつけよう

前回、勤務医の将来は安泰ではないという話をしましたが、じゃあどうすればいいのか、というのを若手向けに書いてみます。 ①やりたいことに優先順位をつける 若い学生さんや医師でよくいるのが、「まずは専門医をとって学位もとって、それから留学して、帰っ…

勤務医の将来は思ったよりも茨の道

勤務医は将来安泰だと考える方が多いでしょう。 なぜその人達に、私が経済的自立を進めているのか。 今日はそこをご説明します。 思ったほど将来安泰な仕事ではありません。 そこをご説明します。 ①皆保険制度の崩壊により病院の経営は悪化する 勤務医の給料…

読者の方からの法人設立ご報告!

ついに!私のブログを読んだ方から、実際に法人をお作りになったというお知らせをいただきました。 一人でも、勤務医の方の考え方が変わることを願っていたので、めちゃめちゃ嬉しいです。 開業医の方は、個人事業主なのでもともと投資や節税に馴染みがある…

【医療】いい病院の見つけ方

時々、知り合いから「いい病院を紹介してくれないか」と言われます。 都内であれば知り合いも多いので可能なのですが、遠方だとなかなかネットワークもありません。 そんなとき、週刊誌などがまとめている手術数ランキングは、意外と役に立ちます。 その疾患…

売れない吉本芸人と無給医に共通する負け犬メンタリティ

吉本の会見が話題です。 まあ色んな要素を含んだこの問題ですが、最悪だと思っているのは喜々として給与明細をアップしたり会社を批判しだす売れない芸人たち。 世論がバックについていると勘違いしているのでしょうが、そうではありません。 世論は流行に乗…

【医療】無給医さん、給与明細じゃなく確定申告書を見せなさい

無給医問題、意外と盛り上がりが続いていますね。 www.tokyo-np.co.jp 私は前述の通り、まったく同情しません。 yaseidoc.hatenablog.com 彼らが何も自分の頭で考えずに無給状態を受け入れているからこそ、大学病院の構造改革が進まないし、医学の発展が遅れ…

【医療】風疹検査はしなくていいからワクチンを打とう

風疹抗体検査が無料でできるようになり、対象年齢の男性の受診も増えています。 風疹のワクチンには大抵の場合麻疹(はしか)の抗体も含まれています。 したがって、このワクチンを中年期に接種することで抗体を再度活性化することができます。 私は、風疹抗…

保証内容が同じなら保険料は安い方がいい

冒頭でネタバレしますが、健康保険のことです。 健康保険は補償内容がほぼ一律の掛け捨て保険です。 大企業の企業保険なら少しは補償が充実したものもありますが、それでも大差ありません。 つまり、医療費の7割が保険組合から支払われ、自己負担は3割。これ…

【医学論文】Pubmedはもう古いか?

仕事柄、医学論文をよく検索します。 検索サイトとして、以前はPubmedというサイトが一般的でした。 しかし最近、Google scholarを使う頻度が急速に増えています。 Pubmedで検索するときにはMeSHと呼ばれる特殊なキーワードの組み合わせによって論文を絞り込…

ピケティを知っても投資しないバカ

ピケティの『21世紀の資本』は少し前のベストセラーです。 21世紀の資本 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2014/12/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (127件) を見る これを読んでも、または内…

【医療】無給医の皆さん、恥を知って下さい

無給医は大学病院だけの存在 都合の良さ①バイトが高収入 都合の良さ②何も考えずにキャリアを選んだのは自分自身 受験差別の理由も同じ ①無給医は医療資源の無駄遣い ②既得権益の維持へ加担している やや挑発的なタイトルにしました。 医師の働き方改革が進む…

インフルエンザ一段落

猛威をふるったインフルエンザも、ようやく峠を越えました。 とはいえ、これからA型じゃなくてB型が流行ってくるかもしれません。 引き続き、流行には気をつけてください。 風邪やインフルエンザの予防には、手洗いが最も重要です。 マスクすることの予防効…

【医療】ゾフルーザを処方するのはヤブ医者だ

インフルエンザ、猛威をふるっています。最初に結論から言っておきますが、インフルエンザとわかったときにゾフルーザを処方するのはヤブ医者です。その医者には次からかからない方がいいです。①ゾフルーザの効果が証明された論文まず、ゾフルーザの効果の根…

【昨年のFX成績】FX利益は年間+50万だが・・・

昨年のFX成績ですが、ループイフダンだけだと約+50万でした。ですが、ループイフダンの性質上含み損があります。ここで法人の威力が発揮されます。法人の場合、株式などの含み損・含み益も利益確定と同様に課税されます。したがって、ループイフダンのよう…

【法人のすすめ】勤務医が法人を作った方がいい理由

以前、FXをメインに行う会社(一人法人)を作りました。いわゆるプライベートカンパニー、一人法人をすすめる書籍では、会社からの仕事を業務委託に変更することで、給与所得を法人の売上に変換することで節税をすすめています。しかし、医師ではこの手法は…

まだ医局で消耗してるの?

医療ミスにつながる医師の過労実態 聖職とする風潮が長時間労働を常態化http://news.livedoor.com/article/detail/13094495/確かに医師の労働時間は長いです。ですが、医師は現在売り手市場なんで、勤務体系も選べるんですよね。私は違いますが、麻酔科医で…

時代遅れな医学部長会議

医学部長会議が市長会に反論 新専門医制度めぐりhttp://www.asahi.com/articles/ASK5K664MK5KUBQU00R.htmlほんと、大学の医学部って時代遅れだなあ…。全国市長会は医療の需要側(市民)の代表大学の医局は、(自称)医療の供給側需要側が「あんたたちに任せ…

セルフメディケーションは、受診して処方薬をもらうのが得

政府はセルフメディケーションをすすめていますね。医療費の適正化のためとのこと。結論から言うと、絶対やめたほうがいいです。みなさんにとって損だからです。おすすめは、医療機関を受診して薬を多めにもらうことです。セルフメディケーションって、要は…

【論文】検索クエリと医療との関連研究のまとめ

先日、マイクロソフトが、ウェブ検索履歴から膵癌の早期発見ができるという研究を報告しました。まさしくビックデータの恩恵です。ゲノム解析が進むでしょうが、環境要因の解析はこのようにして進むでしょう。Google、Microsoft, Apple各社が私達の環境要因…

AIと医療について本を書きました。

AIと医療について書いた本を、Kindleで出版しました。https://www.amazon.co.jp/dp/B01GYJHGT8これまでに実用化されているセンサー、それの活用例、さらには今後予想される問題点についてまとめています。もっと様々な例を集めて、現在進行形の研究などもご…

居眠り運転のまとめ、出版します。追記

ここ最近ずっと居眠り運転についてまとめていました。ほぼレビュー論文のようになっています。せっかくなので出版します。Amazonで。250円くらいなので、お気軽にお読み頂けますと幸いです。真面目に勉強したい方には、巻末の引用文献が便利です。医師にも、…

【論文】テクノロジーによる居眠り運転予防

最後に、様々なテクノロジーによる居眠り運転対策をご紹介します。○運転手の疲労評価まばたきの頻度などをカメラで捉えて、ドライバーの疲労度を推定する、PERCLOSという技術が実用化されています。 この技術は、目が八〇%以上閉じている時間の割合を計測す…

【論文】居眠り運転の予防と対策 道路の工夫

予防と対策の最後です。これは、私たちの対応というよりは、国や市町村の対応です。道路脇にあるデコボコ、すこしレーンをずれただけでも「ガガガ…」とすごい音が鳴り、大変うざったいのですが、居眠り運転防止には効果的です。というのも、居眠り運転による…