野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

やっぱり医師の経済的自立は大切だと感じたコロナ騒動

コロナウイルス、かなりパニックの事態に発展しています。

検査ができない時代だったら、「なんか最近ひどい風邪がはやっているね」で終わった程度の重症度・感染力です。

 

で、この騒動に拍車をかける出来事がありました。

感染症の専門家である岩田健太郎先生がクルーズ船に潜入した模様を、Youtubeにアップしていました。

②それに対して、厚労省に勤務されている高山義浩先生がFacebookに解説というか反論を書き、アンチ岩田先生が燃え上がる。

https://www.facebook.com/people/%E9%AB%98%E5%B1%B1%E7%BE%A9%E6%B5%A9/100001305489071

その結果、岩田先生は冒頭の動画を削除。

③そして本日、橋本岳副大臣が「我々はちゃんとやっている」というアピールの下、感染対策ができていない写真をアップ→炎上→削除。

https://www.j-cast.com/2020/02/20380142.html?p=all

 

今回の件で、私が感じたことは、どんなに専門家であっても、組織の論理に囚われるようになったらおしまいだということです。

確かにネット上では、②の段階で高山先生擁護派が増えていました。

そもそも、岩田先生、高山先生も高名な先生ですが、ただコミュニケーション能力でいうと、岩田先生は若干コミュ障、高山先生はソフトな話し方。

なので、どうしても感情論としては高山先生に軍配があがりやすい。

しかし、岩田先生が感染症専門家としての意見を述べているのに対して、高山先生の反論は、完全に厚労省の論理。

「現場で頑張っているんだから色々言ったって仕方ない」では医師として、専門家としての役割を果たしていない。

実際、岩田先生のYoutubeに対しての政府の反応は、「我々はきちんとやっている」と主張するのみ。

 

そこで起きたのが③の事件です。

一番まずいのは、これほどきちんとできていない状態で、きちんとできていると考えてしまっていることです。

すでにきちんとできていると考えてしまっていたら、後から検証しようとすらしません。

これが、高山先生の言う、「不完全ながら行っていたゾーニング」です。

何の意味もありません。

 

この実態を見ながら、「現場は頑張っている」とか言っても無意味です。

このゾーニングをくぐりぬけた船のクルー、乗客、はてはDMATの医療者たちが、ウイルスをくっつけて、全国へ散らばります。

自己満足で感染症を撒き散らしていては、専門家の意味がありません。

 

どうして、「貴重な意見をありがとう」で終わらせられないんだろう。

結局高山先生も、厚労省の職員になってしまっているので、組織の論理で考える癖がついてしまっているんでしょう。

 

なので、やっぱり医師はなるべくいろんな組織から、独立すべきだと私は思います。

まずは経済的自立。そして権威からの自立。

30代のあいだに前者は達成したい。後者は、深く戒めとしておきたい。