ピケティを知っても投資しないバカ
ピケティの『21世紀の資本』は少し前のベストセラーです。
これを読んでも、または内容を知っていても、医師でまだ投資していない人がいるのは信じられません
医師を例にとると、個人のキャリアでもr>>gが成立します。
というのは、医師の給与は勤務医をしている限り大体2000万円で 上限が来るからです。
病院を選べば、30代後半〜40代前半で到達する所得レベルです。
キャリアスタート時点で病院を選べば研修医の時点で1000万円をもらえる病院もあります。
15年で100%上昇とすると、年間所得上昇率は5%です。
一方で、資産所得上昇率は年利10%で運用すればr=10%です。
つまり、早めに給与所得を資産所得の原資に回すことが、所得の安定につながります。
例えば、以下の条件を考えます。
- 給与所得の1/5を原資にまわして、それを年利10%で運用する
- 給与所得が年間5%で上昇し、2000万円で上限となる
この条件で24歳から始めると、45歳で投資所得が2000万円を超えます。
45歳と言えば、そろそろ当直も辛くなってくる頃です。
これまでは年功序列で所得が上がってきた医師も、そろそろ能力給になるはずです。
そのとき、体力が落ちてくる40代の収入が安定するとは思えません。
医師の収入は診療報酬、つまり患者を診療してなんぼです。患者を診療できない、入院患者をたくさん診療できない医師の給料は低くて当然です。
これまでは外来診療が優遇されていたので、開業医になれば安泰という時代もありましたが、社会保障費増大の現在そのような選択は厳しいでしょう。
この春卒業する医師の方々、ぜひ初任給で投資を体験してみましょう。
自分なりのスタイルを確立できれば、体力が落ちてきたときに所得の下支えになるはずです。