野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

【論文】検索クエリと医療との関連研究のまとめ

先日、マイクロソフトが、ウェブ検索履歴から膵癌の早期発見ができるという研究を報告しました。
まさしくビックデータの恩恵です。

ゲノム解析が進むでしょうが、環境要因の解析はこのようにして進むでしょう。
GoogleMicrosoft, Apple各社が私達の環境要因について様々な情報を手に入れています。
現在はweb検索クエリを利用した研究が発表されていますが、彼らが携帯端末を通して手に入れている情報はこんなものではないはず。

先日のWWDCをみても、Appleはバイル端末に力を入れています。
今後の展開を考えるうえで、利用者の情報をより入手しやすい携帯端末の普及を優先させたいからでしょう。
もちろん、利益率が高いというのもあるでしょうが。

以下、現時点でのウェブ検索を通じた研究の一覧です。

2009 Googleが、検索クエリからインフルエンザの感染をいち早く見つけられる可能性を報告
Nature. 2009 Feb 19;457(7232):1012-4. doi: 10.1038/nature07634.
Detecting influenza epidemics using search engine query data.
Ginsberg J, Mohebbi MH, Patel RS, Brammer L, Smolinski MS, Brilliant L.発表

2013 Microsoftが、個人の検索クエリから、FDAが発表していない薬剤の副作用を見つけることができたと発表
J Am Med Inform Assoc. 2013 May 1;20(3):404-8. doi: 10.1136/amiajnl-2012-001482. Epub 2013 Mar 6.
Web-scale pharmacovigilance: listening to signals from the crowd.
White RW1, Tatonetti NP, Shah NH, Altman RB, Horvitz E.

2016 Microsoft 検索クエリから膵癌の早期発見ができる可能性を報告
J Oncol Pract. 2016 Jun 7. pii: JOPR010504. [Epub ahead of print]
Screening for Pancreatic Adenocarcinoma Using Signals From Web Search Logs: Feasibility Study and Results.
Paparrizos J, White RW, Horvitz E.