居眠り運転
先日、こっそりと個人出版を行ったKindle本の『AIと医療』おかげさまで順調に冊数がのびており、Kindleの医学・薬学本のなかではベスト100位にランクインしました。そして、本日初めてのカスタマーレビューがつきました!"勉強になりました。医療の底力を見…
当ブログで、ナゾの情熱を注いでまとめて参りました、居眠り運転についてのまとめが出版されました。https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01GR6WVLQ自動運転云々言っているところで、居眠り運転の話なんて時代遅れではありますが、高齢者による交通事故の増…
ここ最近ずっと居眠り運転についてまとめていました。ほぼレビュー論文のようになっています。せっかくなので出版します。Amazonで。250円くらいなので、お気軽にお読み頂けますと幸いです。真面目に勉強したい方には、巻末の引用文献が便利です。医師にも、…
最後に、様々なテクノロジーによる居眠り運転対策をご紹介します。○運転手の疲労評価まばたきの頻度などをカメラで捉えて、ドライバーの疲労度を推定する、PERCLOSという技術が実用化されています。 この技術は、目が八〇%以上閉じている時間の割合を計測す…
予防と対策の最後です。これは、私たちの対応というよりは、国や市町村の対応です。道路脇にあるデコボコ、すこしレーンをずれただけでも「ガガガ…」とすごい音が鳴り、大変うざったいのですが、居眠り運転防止には効果的です。というのも、居眠り運転による…
覚醒作用のある薬…とは言っても、いわゆる覚せい剤ではありません。モダフィニルと呼ばれるような、神経を活性化させる作用を持つ薬で、通常はナルコレプシーによる過眠症状、つまり寝すぎてしまう人に対して使います。この薬を、睡眠不足の眠気覚ましに使う…
言うまでもないことですが、睡眠時無呼吸の治療は、職業ドライバー、一般ドライバー問わず重要です。OSA患者が居眠り運転をしているとわかった場合には、治療を継続できているか聞くことが重要です。治療は、CPAP療法と言って、睡眠中に器具を装着す…
居眠り運転を防ぐ最良の方法は、十分な睡眠をとることです。睡眠不足は、睡眠によってでしか補うことができません。 必要な睡眠量は、年齢によって異なります(次頁図参照)し、睡眠の質にも左右されます。しかし、十分な睡眠はどんな睡眠障害でも効果的に治…
睡眠薬を服用しているドライバーに対しては、居眠り運転による交通事故について、きちんと指導しなければいけません。そして、睡眠薬とお酒を一緒に飲まないようきっちりと伝えなければいけません。そして、ドライバーの方は、運転に支障が出るような症状が…
運転手は、居眠り運転の症状や兆候、そしてその対策について正しく知る必要があります。[5] 居眠り運転の症状には、集中力が低下する、頻繁にまばたきをする、まぶたが垂れ下がる、白日夢をみる、思考がまとまらない、直近の運転していた道を覚えていない、…
■総論さて、ここからが最も重要な部分、どのように居眠り運転を予防していくかについてです。まずターゲットは以前から述べているように、居眠り運転を起こしやすい運転手、つまり、一〇代で若い、職業でやっている、睡眠障害がある、睡眠薬を飲んでいる、夜…
以前もお話ししましたが、職業ドライバーの居眠り運転は大事故につながる可能性があります。そのため、アメリカやイギリス、ヨーロッパ諸国では、職業ドライバーの運転免許試験の際には、OSAなどの睡眠障害に関する質問があり、疑わしい運転手には検査を…
◯ポリソムノグラフィーOSAなどを疑う場合には問診だけでは不十分ですので、さらに検査が必要です。まず行う検査として、ポリソムノグラフィーが推奨されています。鼻や胸などに各種センサーをつけたまま一晩寝てもらうというもので、睡眠中の胸の動きや心…
さて、これまでは居眠り運転を起こしやすい人について述べてきました。重要なのは、再発予防です。そのためには、居眠り運転を起こした人について評価しなければいけません。さて、これまでは居眠り運転を起こしやすい人について述べてきました。しかし、本…
■その他の職業長く続いた、居眠り運転シリーズ。ドライバー編もこれで最後です。最後は、その他の職業について一気にご紹介します。◯医師調査の対象になりやすいということもあるでしょうが、医師も居眠り運転をしやすい職業のようです。特に、勤務一年目で…
■職業ドライバー職業ドライバーは、居眠り運転や、それに伴う交通事故を起こしやすいと言われています。睡眠不足になりやすく、真夜中に運転することも多いですし、OSAも多いと言われています。アメリカでも、トラック運転手が亡くなった交通事故の半分以…
■鎮静剤、アルコールなどを使用している人以下のように、種々の薬が眠気を引き起こすと言われています。眠気を引き起こしやすい薬…ベンゾジアゼピン、麻薬、鎮静剤、バルビツール系睡眠薬、吐き気止め、抗けいれん薬、抗ヒスタミン薬、抗コリン薬、抗うつ薬…
■睡眠時無呼吸症候群など睡眠障害を持っている人閉塞性睡眠時無呼吸(Obstructive Sleep Apnea: OSA)は、交通事故の危険を二~三倍に増やします。一六の研究を分析したメタアナリシスによると、OSA患者が交通事故を起こす確率は、そうでない人にくらべて…
居眠り運転を起こしやすいドライバーは五種類いるといわれています。まずは10代など若年層の運転手。四千以上の居眠り運転を分析したところ、一六歳から二四歳までの、特に男性が、半分以上を占めていました。若年物の運転手は以下のような特徴があります…
うとうとすることで、人は運転に必要な認識能力が低下します。例えば、判断力、注意力、施行力(思っていることを実際に行動する能力)、認識能力の速度、記憶力、反応の速さ、筋肉の協調などの力が低下します。これらは、微小睡眠またはマイクロスリープと…
昨日に引き続き、居眠り運転について書いていきます。アメリカの調査では、居眠り運転は年間83000の交通事故を起こし、1000人の死亡、71000のケガ人につながるだろうという報告があります。しかし、これは過小評価だという指摘もあります。なぜなら、運転手…
運転していると眠くなることってありますよね?ふと気づくと対向車線にはみ出してしまうなど、皆さんも経験があるのではないでしょうか。交通事故の死亡者数は年々減少傾向です。けれども、自動運転でもないかぎり、完全にはゼロにならないでしょう。それに…