野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

売れない吉本芸人と無給医に共通する負け犬メンタリティ

吉本の会見が話題です。

まあ色んな要素を含んだこの問題ですが、最悪だと思っているのは喜々として給与明細をアップしたり会社を批判しだす売れない芸人たち。

 

世論がバックについていると勘違いしているのでしょうが、そうではありません。

世論は流行に乗っているだけで、飽きればすぐに去っていきます。

後ろ盾がいなくなった彼らは置き去りになることを分かっているのでしょうか…。

 

そもそも、彼らは吉本に守られています。

吉本芸人という肩書きをもらって舞台に出してもらったり、よしもとのDVDに出演したり。

劇場を自前で持っている吉本は、他事務所に比べてチャンスの数が圧倒的に違うと言われています。

このシステムはなかなか良くできています。

吉本側からすれば、売れている芸人と抱き合わせにして売れない芸人も抱き合わせで出演させることで、ハコ全体の利益は確保できます。

芸人側は、お客さんの前でネタを披露する回数も増えるので練習できますし、お客さんの目に触れることで、ファン獲得のチャンスも増えます。

また、売れる芸人と一緒にいる機会も増えるので、テレビなどに呼んでもらいやすくもなります。

こうして生まれた数々のチャンスを活かすことができれば売れていきます。

 

闇営業の背景として、ギャラの取り分が多いという指摘もありますが的外れです。確かに、売れない芸人の事務所取り分が8割、売れれば2割くらいという指摘もあります。

 

これは当然の話で、その芸人の売上を会社が取ってくるまでのコストはほぼ一定、というかむしろ売れない芸人の方が高いはず。

なので、売れない芸人の売上1万円を稼ぐのに吉本興業は100万円のコストがかかる一方で、売れる芸人の2億円を稼ぐのに吉本興業は80万円程度しかコストがかからない、というようなイメージでしょう。

その結果、上記のような配分になるのでしょう。

6000人とも言われる芸人を養う上では当然です。

 

もし、吉本が「ちゃんとした企業」になってしまったら、売れない芸人は皆解雇されて路頭に迷います。ギャラは少なくとも「吉本芸人」という看板をつけてもらっていることにどれだけ助けられているか、分からないのでしょうか。

 

前提として、給料を決めるのは自分ではなく、市場です。

それを理解せずに給料が低いとピーピー騒ぐのは、本当にどうかしています。

嫌ならやめればいい。

 

これと同じメンタリティは、無給医にも感じます。

彼らは「○○大学病院の医師」という肩書きをもらうために大学病院にいるのでしょう。

また、人によっては留学のコネを作りたい、研究したいというそれぞれの個人的な希望によって大学に所属しています。

その対価として、給与が低い、ひどい場合には無給医という状態になっています。

 

それが、自分のキャリアがうまくいかなかったからといって、無給だなんだと文句を言っているのが現状です。

大抵、無給医で給与明細を公開している医師は研究実績もなく、医局の出世レースから取り残されて医局内でくすぶっている医師です。

要は、吉本の売れない芸人と同じです。

 

本当は、医師であれば新天地を目指して転職すればいいのです。

医師不足の現状は売り手市場なので、少し医師不足地域にいけば年収も1000万は軽く超えますし、収入が安定すれば研究も余裕を持ってすることができます。

この点は事務所をやめると干されるかもしれないと言われる吉本芸人よりもずいぶん恵まれています。

それなのに、無給医にはその勇気さえありません。

そもそも、自信がないのでしょう。大学という後ろ盾を失うとアイデンティティを失ってしまうから。

結局、売れない吉本芸人も大学病院の無給医も、現状に不満を抱えていても現実を見ようとはしていません。

こういう方々は、このままだとどこに行っても「うだつの上がらない人」で終わってしまいます。

 

吉本芸人ならファン、医師なら患者、それを第一に考えて行動すべきなのに、寄らば大樹の陰でいい加減に仕事に取り組んでいるから、こんなメンタリティが育つのでしょう。

 

こういう人たち、大嫌いです。業界の進歩を妨げるから。