野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

セルフメディケーションは、受診して処方薬をもらうのが得

政府はセルフメディケーションをすすめていますね。
医療費の適正化のためとのこと。

結論から言うと、絶対やめたほうがいいです。
みなさんにとって損だからです。
おすすめは、医療機関を受診して薬を多めにもらうことです。

セルフメディケーションって、要は対症療法の薬を自前で買ってくださいということです。
対症療法とは、根本的な治療はしないが、症状を抑える薬です。
確かに、熱がでたときとか頭が痛いときとか、大半の症状は、対症療法の薬でごまかしているうちに、自然と治ります。
なので、まずは対症療法の薬で様子をみるのは、医師もよくやります。

しかし、薬局で買った薬でセルフメディケーションを行うのは損です。
というのも、医療機関を受診して処方してもらえば、保険が効いて安く買えるからです。
わざわざ10割のお金で薬局で買うなんて損です。やめたほうがいい。

なので、まず風邪をひいたときでも何でもいいので、医療機関を受診してください。
いつもの薬をもらうときでも結構です。
そして、医師に「熱がでたときとか、頭痛に効く薬を処方してもらえませんか?」と言ってください。
医師によりますが、できる限り多め(1日3回×30日分とか)に処方してもらうと、症状があるときにセルフメディケーション可能ですのでおすすめです。

対症療法でおすすめの薬は以下です。比較的副作用が少ないので、使い方を教わって、多めに処方してもらうことをおすすめします。

アセトアミノフェン…いわゆる解熱鎮痛剤です。副作用も少ないので、おすすめです。アメリカでは薬局で気軽に買えるものです。
用量を多くすれば効果があがる薬なのですが、昔は使う量が少なかったので、古い医師のなかには、この薬が効かないと思っている方もいます。しかし、しっかりと量を使えば効果が高い薬です。一回400㎎~600mgで、一日三回使えます。

ロキソプロフェン…解熱鎮痛剤の代表的な薬です。NSAIDsと呼ばれるタイプで、広く使われますが、胃潰瘍や腎障害などの副作用があるので、アセトアミノフェンのほうがおすすめです。

フェキソフェナジン…抗ヒスタミン薬と呼ばれる炎症止めです。アレグラという商品名で、最近薬局でも売られていますが、処方してもらえる医薬品は薬局の倍量です。花粉症などのアレルギー性症状(鼻水、くしゃみ、涙)や、さらさらした鼻水全般に効きます。同じタイプのなかでは、最も眠くなりにくいと言われています。

オノン…抗ロイコトリエン薬と呼ばれる炎症止めです。抗ヒスタミンと似たような症状に効きますが、こちらの薬のほうが長期には効果的です。その代わり、即効性は抗ヒスタミンのほうがあります。ほかの抗ロイコトリエンは、喘息の方でないと使えませんが、この薬はアレルギー性鼻炎に使えるので、処方しやすい薬です。

こんなところでしょうか。
次に医療機関を受診するときには、医師に頼んでみることをおすすめします。
医師によっては嫌がる人もいるでしょうが、そのときは嫌がらない人を探してください。
同じ成分を薬局で買うのと同じなので、保険で買ったほうがいいですよね。