20-30代の勤務医向け②:愚痴るのは絶対にやめるべき3つの理由
昨日は未来の話をしましたが、今日は現在の話。
医学の勉強をするのはもちろん大切ですが、それと同じくらい大切なのが成長マインドセットを身につけること。
一番まず気をつけて欲しいのが、絶対にグチるのをやめようということ。
グチがよくない理由は3つあります。
①フォロワーが離れていく
若手のあいだはともかく色々なチャンスをもらえます。
チャンスをくれる人との関係を大切にすることが大事。
そのためには、フォロワーを増やすことが大切です。
リアルな人間関係にしてもSNSにしても同様です。
仲間内で普段からグチっていたり、SNSでグチを書き連ねていくと、大切なフォロワーを失います。
大切な、フォロワーではありません。皆さんにチャンスをくれるような「大切なフォロワー」です。
SNSでは、グチを書くといいね!がついたりフォロワーがついたりしてなんとなく自己承認欲求が満たされます。
しかしそのフォロワーはステップアップのお手伝いはしてくれません。
フォロワーを増やす上でも、ネガティブな発言は避けたほうがいいという研究もあります。
②成長のチャンスを失っている
職場のグチ、人間関係のグチを言うのは、成長のチャンスを失っています。
成長マインドセットと言いますが、要するにすべてのことを自分事として捉える姿勢です。
これを手に入れられると、グチを言うことはなくなるはずです。
なぜなら、自分で物事を変えられるという感覚(自己効力感:self efficacy)を持つことができると、うまくいかないことがあっても、他人のせいにすることがなくなるからです。
同様に嫉妬もしなくなります。
上司が、患者さんが、いろんなうまくいかないこともあるでしょう。しかしそれを成長につなげるにはどうすればいいか?考えましょう。
がん診療ではよく、「患者さんが民間療法に逃げてしまった。悪徳業者に騙された。許せない。」などとグチる医師がいます。
それも事実でしょうが、その医師よりも悪徳業者の方が患者さんに信頼されたというのも事実です。
あまりに自分の患者さんが逃げられるようなら、その医師自身に問題があるでしょう。
グチる前に、まず目の前の患者さん、仕事に対してできることがないか、と思うことが大切です。
③無駄に感情がブレる
ネガティブな発言は負の感情につながります。
負の感情は伝染しやすいので、そのコミュニティ全体に負の感情が蔓延しやすくなります。
それによって、自身の自己肯定感は低くなり、いろんなことにチャレンジする気持ちも失われていきます。
なので、ネガティブな言葉を発する人とは距離を置きましょう。
あなたがグチをいうたびにあなたは他の人の感情を害し、成長機会を奪っています。
そして他の人のグチを聞くほど、あなたの感情は汚染され、成長する機会が減ります。
----
今回述べたことは自己啓発ではありません。
モチベーションの話でもありません。
考え方の話です。
よく、やる気がないから仕事ができない、などと言う人がいいますが、そんなことはありません。
やる気がなくても仕事を続けることができるようにするのがプロです。
とかくSNSではインフルエンサーの言うことに乗っかってグチを書き連ねる人もいます。
それで著名人にいいね!やフォローなどのリアクションをされても、そのような人はあなたが困ったときに助けてくれません。
束の間のカタルシスを得られるかもしれませんが時間の無駄です。
特に中年くらいの医師がそうやっているのを、若手のみなさんは真似してはいけません。
グチを言いたくなるに至った感情をどうやって成長に繋げられるか考え、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。