【医療】風疹検査はしなくていいからワクチンを打とう
風疹抗体検査が無料でできるようになり、対象年齢の男性の受診も増えています。
風疹のワクチンには大抵の場合麻疹(はしか)の抗体も含まれています。
したがって、このワクチンを中年期に接種することで抗体を再度活性化することができます。
私は、風疹抗体検査を受ける男性方に以下のような説明をしています。
1. 抗体が陰性だったとき
「よかったですね、無料で風疹麻疹ワクチンを接種できますね」
2. 抗体が陽性だったとき
「風疹への抗体はあるようですが、麻疹の抗体は今回の検査対象ではないため分かりません。日本では麻疹の抗体がない人も多く、ときどき流行しています。医学的には風疹麻疹ワクチンを接種することがおすすめですが、自費となります。接種しませんか?」
・・・本当に無駄ですね。本当は抗体検査せずにワクチンを接種してしまうのが、風疹・麻疹の感染を予防するためには一番いいですし、無駄な検査をする費用もかかりません。
ですが、厚生労働省は、ワクチンが不要かもしれない人にワクチンを接種することで副作用が起きたときの責任を取りたくないので、検査をすすめています。
無駄な血液検査をしても副作用は起きませんから。
ワクチンが必要かもしれない人にワクチンを接種できずに感染が拡大することの責任は誰が取るのでしょう?