投資の平均利回りは7%に収束する
今日は、投資についての基本的な考え方についてお話しします。
現在社会は合理的
市場原理のなかに生じるわずかな「歪み」は投資のチャンスです。
しかし、そのような歪みはすぐに広まって修正されます。
これが市場原理が合理的であると言われる理由です。
ですので、ある投資商品のなかでずっと同じ方法で市場平均を上回り続けることは不可能です。
なぜなら、その方法が投資手法として広まり、歪みが是正されるからです。
長期投資は必ず平均回帰する
私は投資するときに注意する点は、以下の2点だと考えています。
①リスクとリターンは比例する。
②市場原理に任された投資商品の価格は合理的にできている。
歪みがすぐに是正されるという原則を考慮すると、同程度のリスクを持った平均リターンはだいたい一定になるはずです。
リスクの考え方ですが、民間経済のなかでの投資商品はだいたい同じリスクだと私は考えています。
株式投資も不動産投資も、ゼロ円になるリスクがあるからです。
すべての可能性を加味した平均リターンは、7%に収束するように市場が価格を調整します。
これを平均回帰と呼びます。
たまたまいい結果が出ていても、何回も試行を繰り返すと、長期的なパフォーマンスは必ず平均と同レベルになります。
ここでいうリターンとは、額面上ではなく、税金控除などを含めた実質の利益という意味です。
どのくらいの数字を妥当と考えるかですが、私は年利7%を基準に考えています。
だいたい株式投資の平均利回りが7%と言われていることが基準です。
これを基準に他の投資商品への考察も単純に考えることができます。
例えば、首都圏不動産投資の家賃利回りが低いのは、首都圏マンションの値上がりが期待値に込められていること、各種税金優遇が加味されていることが理由で、市場のつけた価格が上がっています。
私は割高だと考えていますが、価格は市場が決めるので、文句は言いません。
FXの考察
FXは厳密には投資商品ではないですが、投機マネーが流れ込んでいるおかげで、流動性が高くかなり合理化されています。
したがって、為替介入が起きない限りは民間市場の商品と同様であり、うまく運用すれば平均リターン7%を突破できるはずです。
FXの利点は2つです。
①レバレッジをかけることができること
不動産投資も同様にローンを組んでレバレッジをかける投資ですが、FXはローンなどの手続きなしにレバレッジ可能です。
市場平均リターンが7%だとすると、1.5倍のレバレッジをかけてしっかり運用すれば、無理なく年利10%を可能です。
もちろんレバレッジをかけることでロスカットのリスクは上がるので、そこは自分でリスクを取れるか判断する必要があります。
②完全に市場に任された世界ではないこと
もう一つは、国の介入が起きやすいことです。
為替の変動が大きくなると経済への影響が大きくなるので、国家が介入します。
ここに「歪み」が生じやすくなります。
実際、昨年はトランプ政権のおかげでボラティリティが非常に高く、特にループイフダンに適した相場でした。
ですので、私はFXの平均リターンは7%を超える可能性もあると思います。
※日本株も政府のETF買い介入により、かなり市場原理から歪んでいますが、ここは思惑が見えにくい、つまり株を買いまくった政府の出口戦略が分からないので、私は消極的です。
自分の運用方針
私は自分の資産の運用利回りが高すぎる場合、
目に見えないリスクを考慮できていない可能性がある
または
とんでもない画期的な手法を編み出した
かのどちらかだと考えるようにしています。
年利20%という高リターンを繰り返していると、いつか年利7%になる揺り戻しが来てしまう可能性もあります。
私の場合、昨年は33%(150→200)とやや高すぎました。
レバレッジがやや高かったのもあり、原資を500万に増額しました。
現在の目標年利は20%ですが、いざというときのために現金資産を増やしてあります。実質原資は1000万と言ってもいいでしょう。
つまり、目標とする年利に合うように原資を調整しています。
資産所得が300万になるまでは少しリスク高めにリターン10%を目標にしていますが、そこから先は再投資を控えておくことでリターン7%以下になるまでリスク調整する予定です。
年利20%!!などと高リターンを謳う商品を見たときには、どんなリスクが隠されているのか考察してみるのがオススメです。
大抵は、いろんなリスクを加味するとだいたい7%になるものです。