野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

【論文】 居眠り運転の予防と対策

■総論
さて、ここからが最も重要な部分、どのように居眠り運転を予防していくかについてです。
まずターゲットは以前から述べているように、居眠り運転を起こしやすい運転手、つまり、一〇代で若い、職業でやっている、睡眠障害がある、睡眠薬を飲んでいる、夜勤などシフト制の仕事をしている、睡眠不足である、不眠症である、これまでに居眠り運転をしばしば起こした、などの人たちです。{Horne, 1999 #2827}

予防にあたって重要なことの一つは、居眠り運転の症状を正しく理解し、前もって運転を避けるよう計画をたてること、運転がやむを得ないときには昼寝やカフェインなどの対策をたてること、OSAなどの隠れた原因を治療すること、です。さらに重要なことは、自覚症状があてにならないことを知ることです。居眠りについての事故判断はあてになりません。特に睡眠不足のときには、眠いと感じていないときでさえも居眠り運転をしてしまう危険が高いのです。したがって、客観的な方法で認識力などを測定して居眠り運転の予防ができるような方法が望まれています。

参考文献:
Berger, M., et al., Employer-mandated sleep apnea screening and diagnosis in commercial drivers. J Occup Environ Med, 2012. 54(8): p. 1017-25.