野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

【論文】居眠り運転の予防と対策 ドライバーへの教育

運転手は、居眠り運転の症状や兆候、そしてその対策について正しく知る必要があります。[5] 居眠り運転の症状には、集中力が低下する、頻繁にまばたきをする、まぶたが垂れ下がる、白日夢をみる、思考がまとまらない、直近の運転していた道を覚えていない、道路サインを見落とす、頻繁にあくびをする、目をこする、船をこぐ、車のレーンをはみ出す、車間距離が短くなる、落ち着かない、いらいらしやすくなるなどが挙げられます。

何度も書きますが、自己判断はあてになりません。睡眠不足が何日も続くと、その分パフォーマンスは落ちていきます。しかし、眠さの自己採点は数日で変わらなくなってしまいますし、運転手は自分が眠いと気づいていないことすらあります。

眠いなか運転するよりも、まずは他の移動手段を選ぶべきです。例えば、相乗り運転、公共交通手段、タクシー、徒歩などです。重要なことは、午後3~4時頃、深夜や睡眠不足の後などの眠くなりやすい時間帯には運転しないように前もって計画することです。もしくは、運転を二〇分以下に抑えるなどの対策が重要です。

睡眠障害をもつ患者には、居眠り運転の危険についてしっかり説明することが重要です。さらに、治療の効果がわかるまでは、運転しないように強く伝えることが重要です。


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