【書評】法人設立の利点を知りたいならこの本
私は、勤務医の人たちはみんな法人を作ったほうがいいと考えています。
ざっくりまとめるなら以下です。
最近読んだなかで、これをわかりやすくまとめてある本を見つけました。
貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: Kindle版
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勤務医が上記の本を参考にするときには少しカスタマイズが必要です。
・法人の所得は産業医や資産運用くらい。
勤務医の場合難しいのは、給与所得を法人に移動できないところ。
保険医としての勤務医の報酬を業務委託契約に切り替えることはできません。
これはすでに判例も出ていますのでアウトです。
フリーの麻酔科でこのようなことをやっている人もいるようですが、アウトですのでおすすめしません。
一方で、嘱託産業医や講演など、保険医としてではない所得は法人に移動可能です。
私の場合は、原稿料、講演料、あとは資産運用をすべて法人に移行するために法人を設立しました。
したがって、橘氏がおすすめするように国保への加入は勤務医法人の場合おすすめしません。
保険は以下の方法がおすすめ
・常勤医の場合→法人では保険加入しない(誰にも役員報酬を支払わない形)
・非常勤医の場合→法人から自分に少額の役員報酬を支払って、厚生年金保険に加入する
勤務医だけでなく、業務委託契約に切り替えられないサラリーマンの方も参考にしてください。
法人をつくってよかったことは、金銭面もそうですが、自分の考え方が変わったことが一番です。
自分、法人という2つの人格・財布ができるため、会社に依存しない財布の活用方法などを考えることができ、自立した考え方を持つことができます。