野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

【論文】居眠り運転の恐怖

昨日に引き続き、居眠り運転について書いていきます。

アメリカの調査では、居眠り運転は年間83000の交通事故を起こし、1000人の死亡、71000のケガ人につながるだろうという報告があります。

しかし、これは過小評価だという指摘もあります。
なぜなら、運転手は居眠りであることを警察に言わないこともありますし、さらに運転手が死んでいたらわからないからです。

居眠り運転では、事故直前の回避行動をとることができないために重大事故につながりやすい。
という側面もあります。
ある研究では、
運転手や通行人が死に至る事故の6に1つ
運転手や通行人が入院する事故の8に1つ
が居眠り運転によるものだと言われています。

特に、若者が運転する場合が多いとされており、居眠り運転の55パーセントが25歳以外のドライバーという報告もあります。
若者が多い理由としては、
・遅くまで起きがち
・睡眠不足になりがち
・深夜、早朝、午後の中頃など、眠くなりやすい時間帯での運転が多い
ことが挙げられています。

National Highway Traffic Safety Administration. Traffic safety facts: Drowsy driving. US Department of Transportation, Washington, DC, 2011.
Vehicle accidents related to sleep: a review. Horne J, Reyner L Occup Environ Med. 1999 May;56(5):289-94.
Characteristics of crashes attributed to the driver having fallen asleep. Pack AI, Pack AM, Rodgman E, Cucchiara A, Dinges DF, Schwab CW Accid Anal Prev. 1995 Dec;27(6):769-75.