金融リテラシーのないFPは害でしかない
最近絶句した記事です。
筆者は、住宅ローンを借りるときには低金利(=ネットバンク)でかりることをすすめています。これは当然です。
しかし、おかしなことに筆者は住宅ローンを借りる期間を短くすることをおすすめしています。
あらゆる融資、ローンのなかで、住宅ローンほど低金利なものは稀です。
したがって、返済の優先順位は一番低いはずです。
たとえ他にローンがないとしても、家計のキャッシュフローを安定させるために返済しない方がおすすめです。
むしろ、繰上げ返済するくらいの余裕があるなら、NISAでインデックスを買うやらいわゆるAI運用に任せるやら、投資に回す方がよっぽど得です。
平均利回り3-5%で運用できるなら、住宅ローンの金利約0.5%くらい大幅に上回ります。
結局、投資と併用するという考えがないため、「借金はもったいないから、早く返さないと」という浅はかな考えに至っています。
たとえ投資と併用していなくても、お金を使うことが多い30−50代のキャッシュフローが安定する方が、老後の借金がないことよりも大事なはずです。
言葉を変えるなら、老後の120万円より30-50代の100万円の方が価値が高いはずです。
この低金利住宅ローンの時代にはなおさらそうです。
正直、FPという肩書には辟易しています。相続問題なら税理士が一番いいですし、資産運用なんて彼らより理解している人はたくさんいるでしょう。
低リスクが好きならAIによるリバランス運用(いわゆるラップ口座)か、インデックスのETF投資で十分です。それ以上のことが彼らから出てくるとは思えません(大半はそれよりずっと高コストの運用方法が提案される)。
FPだけで生活するには保険や高コスト投資信託の手数料を収入にするのが一般的で、消費者と利益相反が生まれるのは当然です。
ちょうど日経新聞にも記事が出ていました。
医師のなかにもFPを取って金融リテラシーが高くなった!とよろこんでいる人がいるようですが、資格を取っているだけで、本当の金融リテラシーがついたとは思えません。
医師なんだったら、あらゆる投資商品に手を出してみるのが一番いいです。
そして、自分にあう投資スタイルを身に着けることが、一番投資リテラシー、金融リテラシーを高めることに繋がります。
投資か投機か、とかの議論をしている時点でナンセンスで、資産が継続的に増やせるならなんだっていいのです。
私はFXメインで米国株のオプションがサブ、最近は不動産投資を始めようとしています。
人によっては仮想通貨でしょうし、日本株でしょうし、結局自分なりのスタイルを見つけて、バックテストして、少額でトライして、額を増やしていく。これが王道でしょう。