野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

FX戦略④グリッドトレードの利点・欠点・対策

グリッドトレード、無限ナンピン、ループイフダン、なんでも呼び方は良いですが、決めることは以下の2つです。

①ターゲット通貨ペア
②ポジションをとる幅
③利益確定をする幅

これに加えて、買い(ロング)/売り(ショート)が選択肢になります。しかし、この戦略は長期塩漬けが予想されるため、スワップポイントがプラスの方法をおすすめします。
従って、対日本円では、大抵の通貨でロングポジションをとることとなります。

例)①=USD/JPY、②=10円、③=10円の場合
理論的にはUSD=120円、110円、100円、・・・、60円、50円、・・・のように10円ごとに買い注文が出されます。
それぞれの注文ごとに、10円の幅で利益確定注文が設定されます。
そこで、1ドル110円になったところで買いが入り、円安が進んで1ドル120円になったときに利益確定が行われます。

通常であればそれで終了ですが、MT4でExpert Advisorというプログラムを設定すると、利益確定が終了した時点で自動的に1ドル110円の買い注文を再設定できます。
すると、再度円高が進んだ場合にも、取引機会を失わずに済みます。

以下の図がわかりやすいです。以下は、1ドル80円から120円まで円安が進んだ状況を表しています。
通常の10円幅の注文では、4回の買い注文&利益確定注文で終了ですが、以下のような相場であれば、合計6回の取引機会が生じます。



これが、この方法の強みです。特に昨今では、相場が極端に振れ、振り戻しも起きやすいため、ボラティリティの高い相場です。これはグリッドトレード戦略にとっては取引機会が増加するため、有利な相場と言えます。


【欠点は含み損…だが、保持することをオススメ】
この戦略の欠点は、逆相場になったとき含み損が増加することです。そのときに損切りすることは、この戦略の特性を活かしているとは思えません。いかに塩漬けになろうとも
というのも、株と違って為替はゼロになることがないからです。例え1ドル70円の超円高になろうとも、再度円安になる日が来ます。特に先進国同士の通貨は景気の循環や各国の方針次第で、一定の幅を動く傾向にあります。

したがって、含み損が増えてもじっと待つことが大切です。その間に、スワップポイントもたまっていきますし、いつか利益確定する日を待ちましょう。円高相場であっても相場の波は起きているので、円高のレンジのなかで利益をコツコツと積み重ねて行きましょう。

そのために、損切りされないように元手を計算することが大切です。これがバックテストを丁寧にやる意義です。一度設定したらほったらかしにしたいので、最初を丁寧に行います。


【まとめ】以下の3つがポイントです。
  1. グリッドトレードは現在のハイボラティリティ市場に適している。
  2. 逆相場で含み損が増加する欠点がある。
  3. 最大含み損を意識して資金準備しておくことが大切。


以上、グリッドトレードの利点・欠点・その対策についてでした。