野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

戦国時代のパラダイムシフト

 戦国時代。天下をとったのは織田信長でした。数々の奇策、合理的な思考力には舌を巻きますが、彼の本当にすごいところは、「本気で日本を統一しようとした」ところだと私は考えています。

 当時、戦国大名が自分の直轄地を増やすという価値観は少数派でした。 例えば、上杉謙信は北条家と戦って小田原城まで追い込んだことがあります。(1560年 小田原城の戦い)結局北条家は耐え抜いたのですが、そのとき上杉家は関東の領地を増やしませんでした。当時の関東は地方豪族の集合体であり、北条家の直轄地でもなかった、ということがあるかもしれません。ともあれ、直轄地が増えなければ、経済的には潤いません。攻め損と言えるでしょう。さらに、上杉謙信にとっては、雪に閉ざされない領地を増やすことは、天下への布石としては急務だったと言えます。このことから分かるのは、上杉謙信は天下を目指していなかった、と言えるかもしれません。当時の豪族たちは、ある領域をめぐって争いはしても、周囲とは姻戚関係にあることも多く、本気で相手を滅ぼすような戦い方はしていません。それを信長は、相手の居城をすりつぶすように攻め、滅ぼしてしまいます。その結果、直轄地が増え、直参の戦力を増強することが出来ました。結果、直参の軍団が比類なき強さに育って行きました。伊達政宗も同様に福島周辺を切り取りましたが、如何せん時代が遅すぎました。

 信長の野望、というゲームがあります。あれは、戦で勝つと相手の城を奪うことが出来ますが、当時あのルールで動いていたのは信長だけだったと言えるでしょう。全員がそのルールを知っていれば、ゲーム通り武田や毛利などが統一するでしょう。

 これは戦国時代だけの話ではありません。「インターネット社会の天下は情報を管理すること」、と見抜いたGoogleや、「インターネット社会のなかで、ある程度閉ざされた空間も欲しいでしょう?」と言ったFacebookなども同様です。

 自分の立場や社会背景などを考え、ルールを見抜ける側になりたいものです。