中国の原発輸出状況について
最近、中国の原発関連のニュースが多いため、まとめました。
原発全体の36%が中国で建設
ちなみに、日本でも2台が建設中のようです。
中国の原発業界は、国内だけでなく海外への売り込みも盛んに行っています。
国有企業の中国広核集団(CGN)がASEANへの売り込み攻勢
中国のオリジナル原子炉「華竜1号(ACC100)」を販売したい狙い。タイやベトナムに事務所を開設済み。
すでにまとまった計画
マレーシアは100万キロワット原子炉を導入。21年と22年にそれぞれ稼働させる構想を描いた。ベトナムは20年の原発1基目の稼働を目指す。30年時点で1070万キロワット(発電容量全体の10.1%)に拡大する方針
イラン南部に原発2基を建設する計画
もともと、中国はイランの主要貿易相手国の1つだった。
今後2-3年でイランは原発4基を建設し、2万人の技師と科学者が建設事業に参与する。イランは90トン以上の重水埋蔵量と約8トンのウランがあるという。
フランスとの連携
中国国務院総理が10年来初のフランス公式訪問を行い、中仏原子力協力共同コミュニケを発表した。
2013年には、イギリスの新設する原発に参入しています。
英政府やEDFによると、アレバの欧州加圧水型炉(EPR)2基を建設する計画で、総事業費は160億ポンド(約2兆5千億円)。EDFが45~50%、中国広核集団(CGN)と中国核工業集団(CNNC)が計30~40%、アレバが10%出資する。契約期間は35年間で、2023年の発電開始をめざす。
以上のように、世界の原発のなかで中国のシェアが高まっています。
運用のソフトウェアまで自国開発し、これほどの数を作っていると、いずれ手が回らなくなり、メンテナンス不足で原発事故が起きる可能性もあります。
そのとき日本は、福島の経験を基に、エビデンスに基づく発信をしなければいけません。