野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

中国の原発輸出状況について

最近、中国の原発関連のニュースが多いため、まとめました。

原発全体の36%が中国で建設

IAEAによると、世界で67台の原発が建設中で、そのうち24台(36%)が中国で建設中のようです。
ちなみに、日本でも2台が建設中のようです。
中国の原発業界は、国内だけでなく海外への売り込みも盛んに行っています。

国有企業の中国広核集団(CGN)ASEANへの売り込み攻勢

中国のオリジナル原子炉「華竜1号(ACC100)」を販売したい狙い。タイやベトナムに事務所を開設済み。
すでにまとまった計画
マレーシアは100万キロワット原子炉を導入。21年と22年にそれぞれ稼働させる構想を描いた。ベトナム20年の原発1基目の稼働を目指す。30年時点で1070万キロワット(発電容量全体の10.1%)に拡大する方針
なお問題点として、原発ソフトウェアは米、日、仏から提供されていることが挙げられています。CGN原発ソフト研究に乗り出す予定。

イラン南部に原発2基を建設する計画

もともと、中国はイランの主要貿易相手国の1つだった。

今後2-3年でイランは原発4基を建設し、2万人の技師と科学者が建設事業に参与する。イランは90トン以上の重水埋蔵量と約8トンのウランがあるという。

フランスとの連携

中国国務院総理が10年来初のフランス公式訪問を行い、中仏原子力協力共同コミュニケを発表した。

2013年には、イギリスの新設する原発に参入しています。

英政府やEDFによると、アレバの欧州加圧水型炉(EPR)2基を建設する計画で、総事業費は160億ポンド(約2兆5千億円)。EDFが45~50%、中国広核集団(CGN)と中国核工業集団(CNNC)が計30~40%、アレバが10%出資する。契約期間は35年間で、2023年の発電開始をめざす。


以上のように、世界の原発のなかで中国のシェアが高まっています。
運用のソフトウェアまで自国開発し、これほどの数を作っていると、いずれ手が回らなくなり、メンテナンス不足で原発事故が起きる可能性もあります。

そのとき日本は、福島の経験を基に、エビデンスに基づく発信をしなければいけません。