野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

ジェネリック業界の分析

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ジェネリック医薬品について

日本の沢井製薬東和薬品など、盛り上がっています。
あんまり乗り気がしませんでした。それは、ジェネリック医薬品、いわゆる後発医薬品は利益率が非常に低いからです。
しかし、調べてみると、確かに投資価値は高いのかもしれません。

ジェネリック医薬品の世界市場は、2010年の数量ベースではアメリカ91%、ドイツ82%、イギリス73%、フランス62%とジェネリック医薬品の使用率が60%を越えています。

世界の医薬品売上のなかでジェネリック医薬品が占める割合
※IMS marketより
一方で、金額ベースだと右の画像のようになっています。

確かに、ジェネリック医薬品のシェアはどんどん増えていますが、まだ40%にも達していません。
薬価が安いので、売上自体は新薬を製造している会社には及びません。











各国のジェネリックが占める割合(金額ベース)
※IMS marketより

一方、日本はジェネリック後進国です。この理由はよく分かりません。私は特に先発品にこだわりがないのでジェネリックを処方します。患者さんにとってもそのほうが安いですし、先発品にこだわる理由は分かりません。特殊なアレルギーなどがあって、先発品しか無理、という方も中にはいらっしゃいますが、強い理由がない限り先発品を指定しません。

しかし、日本でのジェネリックが占める割合(金額ベース)は、左のように10%にも及びません。そう考えると、これからシェアが拡大することが予想されます。









「世界市場シェアvs国内市場シェア」特集②より
ちなみに、ジェネリック医薬品メーカーが世界市場に占める割合は右の通りです。これは2010年当時の画像です。
この後、2015/4/30、マイランがテバに買収されることが決定されたり、ファイザーがホスピーラを買収、2012年にワトソンがアクタビスを買収してアクタビスへなる(ややこしいですが)など、再編が進んでいます。その結果、テバ、アクタビスは、世界でトップ20の製薬企業となっています。

世界各社が買収によってどんどん世界でのシェアを高める一方で、日本の沢井製薬東和薬品日医工などは弱小なので、太刀打ちできるとは思えません。

今から投資するなら、テバ社か、アクタビスか。
それとも、日本企業が海外企業に買収されるのを見越して、沢井製薬などを長期保持しておくのも手かもしれません。