【BMJ】輸血は1ユニットだけでも脳卒中、心筋梗塞を引き起こす？
Harms associated with single unit perioperative transfusion: retrospective population based analysis
不必要な輸血はやめた方がいいというのが昨今の流れですが、1ユニットだけでも有害事象と関連しうるという内容です。
＜内容＞
対象…346の病院に2009年から2012年まで入院していた患者
1583819人の患者が、非心臓、非虚血、非血管の手術を受け、1日以上入院していた。
41421（2.6%）が1ユニット以上の輸血を行い、8044（0.51%）の患者が、脳卒中や心筋梗塞を起こしていた。
1ユニット以上の輸血を行っていると、脳卒中や心筋梗塞のodds ratioが2.33倍になっていました。4ユニット以上輸血していると、その確立はさらに上がりました。
＜感想＞
Funding: ELW received funding from the UCSF Department of Anesthesia and Perioperative Care to support this work. ADA is supported by grant number K24HL098372 from the National Heart, Lung and Blood Institute of the National Institutes of Health. Statistical consultation was supported by grant number UL1-TR000004 from the National Institutes of Health. The funding sources had no role in the study design, analysis or interpretation of data, writing of the manuscript, or decision to submit the paper for publication.
企業の研究ではありません。
面白い内容です。レトロスペクティブな研究の弱点として、「輸血するような人（手術）だった」という背景の調整が困難だとは思います。様々な変数で調整してはいますが、結局見落とした変数が効いてくる可能性は否定できません。
とはいえ、輸血が脳卒中や心筋梗塞と関連している可能性はあるでしょう。濃厚な血液を直接血管内に送り込むのですから、心臓や脳に血栓が詰まる可能性は当然出てきます。
必要なときに躊躇する必要はないですが、オーダーしておいて朝の採血では貧血が改善しているときなど、「せっかくオーダーしたのだから入れておこう」というのはやめた方がいいかもしれません。
不必要な輸血はやめた方がいいというのが昨今の流れですが、1ユニットだけでも有害事象と関連しうるという内容です。
＜内容＞
対象…346の病院に2009年から2012年まで入院していた患者
1583819人の患者が、非心臓、非虚血、非血管の手術を受け、1日以上入院していた。
41421（2.6%）が1ユニット以上の輸血を行い、8044（0.51%）の患者が、脳卒中や心筋梗塞を起こしていた。
1ユニット以上の輸血を行っていると、脳卒中や心筋梗塞のodds ratioが2.33倍になっていました。4ユニット以上輸血していると、その確立はさらに上がりました。
＜感想＞
Funding: ELW received funding from the UCSF Department of Anesthesia and Perioperative Care to support this work. ADA is supported by grant number K24HL098372 from the National Heart, Lung and Blood Institute of the National Institutes of Health. Statistical consultation was supported by grant number UL1-TR000004 from the National Institutes of Health. The funding sources had no role in the study design, analysis or interpretation of data, writing of the manuscript, or decision to submit the paper for publication.
企業の研究ではありません。
面白い内容です。レトロスペクティブな研究の弱点として、「輸血するような人（手術）だった」という背景の調整が困難だとは思います。様々な変数で調整してはいますが、結局見落とした変数が効いてくる可能性は否定できません。
とはいえ、輸血が脳卒中や心筋梗塞と関連している可能性はあるでしょう。濃厚な血液を直接血管内に送り込むのですから、心臓や脳に血栓が詰まる可能性は当然出てきます。
必要なときに躊躇する必要はないですが、オーダーしておいて朝の採血では貧血が改善しているときなど、「せっかくオーダーしたのだから入れておこう」というのはやめた方がいいかもしれません。
