巷の両建てすくみ手法考察への批判
FXのすくみ手法について色々情報が公開されていて、私も非常に参考にしています。
しかし残念なのが、検証不足です。
なぜ大切なお金を運用するのに、大した検証もせずに預けてしまうのでしょう?
たしかに雑にやってもループイフダンは利益が出るので、あまり検証する必要もないのですが、ブログに書くんだったらもう少し検証して書いた方が有用です。
まずやり玉にあげたいのが、両建て手法です。
少し前に述べましたが、すくみ手法はA→B→C→Aと一周回るように買いポジションをとります。
そこで、あわせてA→C→B→Aと買いポジションをとる両建てを推奨している人もいます。
以前のブログで簡単に触れましたが、これはお勧めしません。
ループイフダンは性質上値動きが大きければ決済回数が大きく、利回りも良くなるのですが、実は買いも売りも決済回数はあまり変わりません。USD/JPYを例にとると、もちろん円安だと買いの方が決済回数は多少多くなりますが、実は売りも同じくらい決済されます。
なぜなら為替は国同士の調整で動くため、いきなりナイヤガラの滝のように落ちることがないからです。常に揉みあいながら、上下しながら移動するため、例えば100pips下落するようなときは100pipsくらい上昇することもあります。いわゆるボラティリティの問題で、大きく動くときはどちらにも動かし、小さくしか動かないときには小さくしか動きません。それは円高トレンド、円安トレンドという大きなトレンドとは別の話です。
トラリピ手法は、大きなトレンドではなく細かなさざ波で取引回数を稼ぐ波力発電です。
波が荒れていればキャッシュフローは増えます。トレンドは含み損に影響するだけです。
したがって、両建てのメリットはありません。むしろ上記で言うならABCAの順かACBAの順の通算スワップを計算して、安い方を選ぶのが良いと思います。