野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

文科省の高校生向け教材「健康な生活を送るために」

文科省が、高校生向けに「健康な生活を送るために」という副教材を作ったようです。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/21/high-school-students-cyesis_n_8019052.html
要は、女性の妊孕能について年齢によって差があるということを啓発する文章です。

コンセプトは素晴らしいことだと思います。

特に、キャリア志向の女性でよく感じるのは、妊娠・出産に関する生物学的な限界を無視しがちであることです。

「30代後半になってから結婚したい、子供も欲しい」
「まだ仕事を優先したいから妊娠はしたくない」
確かに、判断は人それぞれです。しかし、子供が欲しいのなら、早いうちがいいのは確かです。
上記資料にあるように、年をとると妊娠できる可能性も、健康な子供が生まれる可能性も、どちらも低くなってしまいます。

それを知った上で上記の発言ならいいのですが、どうもそうではないように感じます。
というのも、この類の発言をする女子医学生の割合は格段に低いように思えるからです。
むしろ、学生の間に出産してしまう者もいるくらいです。(少数派ですが)

知識があれば行動も変わってくるのかな、と思います。
子供がすべてではありませんが、将来の日本を考えたときに少子化対策が必須であることは明らかです。
経済支援だけでなく、こういった地道な教育をすることが重要です。

正しい知識を持った上で人生の選択をして欲しいと願います。

残された課題は、指導体制でしょうか。
年代による違いなのか、どうしてもこういった内容を教えるのに気が乗らない先生方もいるかと思います。
医療者でも認めない人がいるくらいです。

ある程度コンセンサスを得られている、客観的なデータですので、淡々とそのデータを教えるのがいいのだと思います。
そのうえで何を優先すべきかは教育ではなく、個人で選ばなければいけない問題です。