野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

【Lancet】WHOによる禁煙の分析

 2015 Mar 14;385(9972):966-76. doi: 10.1016/S0140-6736(15)60264-1.

Global trends and projections for tobacco use, 1990-2025: an analysis of smokingindicators from the WHO Comprehensive Information Systems for Tobacco Control


WHO加盟国は、「2025年までに15歳以上の国民の喫煙率を2010年より3割減らす」ことに合意しているそうです。そんなことが可能なのか、調べた論文です。

【結果】
2000年から2010年までの10年間で、男性喫煙率が減少したのは173国のうち125国、女性は156国でした。このままだと、男性では37国、女性では88国しか目標を達成できないということです。
このままの禁煙対策が続くとすると、2025年には世界の喫煙者が11億人に達すると推定されています。
しかも、アフリカの男性や、地中海東岸の地域にいる男女では、喫煙率が上昇するしているそうです。

【感想】
この研究は、日本の厚労省文科省、オーストラリアの厚労省Bloomberg Philanthropiesが出資しています。最後の会社は、金融ニュースなどでおなじみBloombergの関連会社でしょうか。
喫煙者を減らすことが難しいという論文です。仕方ないですね。肺がん患者は増加するでしょう。

喫煙者の肺がん患者は、低線量CTによる検診で早期発見が可能です。
詳しくはこちらをお読みください。
喫煙者の肺がん検診