野生医師@経済的自立を目指す勤務医

お金にこだわらず、趣味で勉強しながら医師をするために経済的自立を目指しています。年利10-20%を目標に運用しています。2020年は資産所得300万円/年を目指します。

【書評】椅子から立って歩こう『サピエンス異変――新たな時代「人新世」の衝撃』

この本は面白かった。

 

皆さんは、椅子がいつ広まったかご存知ですか?

 

なんと18世紀のビクトリア朝のときです。

産業革命後の工場労働によって、長時間労働を可能にするために椅子が広まりました。

このときって諸々社会の転機点ですね。

社会が豊かになったとも言えますが、産業革命による社会の変化が、人間をヒトから現代人に変わっていきます。

 

企業人として働くことが一般的になり、企業で働けるように公的教育が始まります。

そこで生まれたのが優生思想。

国民みんなに教育を提供しよう!そのためには教育に値しない子供を間引きしよう!という発想。

当初はこの思想を様々なエリートが賛成していた、というのが恐ろしいところ。

どんな思想も最初は「正しい」と思われることを目標としています。

それが悪用されたとき、濫用されたときを常に恐れておく必要があります。

 

話がそれました。現代がいかにヒトとして生理的に不自然な環境を強いているか、本書は教えてくれます。

これを読むと、少しは歩こうと思えると思います。

まずは1日10分から、お散歩することをおすすめします。

 

サピエンス異変――新たな時代「人新世」の衝撃

サピエンス異変――新たな時代「人新世」の衝撃